鍵屋 タウンロックブログ

栃木県にある鍵屋のブログです。

どんな鍵でも開けられますか?は結構難しい質問

どうもこんにちは!タウンロックです!

 

今回は初対面の人に鍵屋ですって名乗ると高確率で聞かれるどんな鍵でも開けられるの?について書いていこうと思います。

これは玄関なのか金庫なのか、はたまた車やバイクのことを言っているのかにもよりますが、結構な確立で聞かれます(笑)

 

おそらくこの質問をしてくる人のイメージはやはり鍵屋は開かなくなった鍵を開けるというイメージからなのでしょう。

またテレビなんかで毎年、鍵屋に密着!的な番組をやってますがそれもだいたいは開かなくなった鍵を開けたり古くから代々伝わる開かずの金庫を開けてみたりといった内容ですよね。

そのせいか、鍵屋=鍵を開けるといった図式が出来上がったのだと思います。

 

ここで本題の鍵屋はどんな鍵でも明けられるですが、

どんなやり方でもよければほとんどの鍵は開けられます!

私自身、この質問をされたときにほぼ毎回言う回答はこれです。

 

このどんなやり方っていうのが肝心で、ピッキングやその他色々開錠方法はあるのですが、依頼してくださったお客様がどういった方法で鍵を開けてほしいのかによって変わります。

 

特に、先祖代々伝わり文化財クラスの開かずの金庫とかで無傷で開けてほしいとなったら正直難しいです。

以前、テレビの特番でそのような金庫をその道では有名な鍵職人さんが挑戦して、3日ぐらいかけて開錠した番組がありました。

ダイヤルの番号を探るのにおそらく3日ぐらいかかってたような記憶がありますが、3日あれば全通り試すのともしかしたさほど変わらないんじゃないかというレベルです。

それだったらわざわざ鍵屋に頼まなくても誰でもできます。

ただし、あまりにも古いとダイヤルが合っていても内部がちゃんと動作しているかを判断するにはやはり専門の知識と経験が必要です。

 

また近年の住宅の鍵は防犯性能が上がっているのでピッキングという手法は通用しにくくなっています。

これも理論上はピッキング可能なので3日とか時間をかければピッキングで開錠できるかもしれません。

しかしそれをお客様は望んでいるかは別問題です。

 

 

そしてちょっと戻りますが、私がどんな鍵でも開けられるかとの質問に、どんな方法でもよければ開けられますに関してです。

 

このどんな方法とは、鍵を壊して開ける破錠という方法です。

本来ならば鍵や番号を合わせて開けるものを壊してしまうというやり方です。

当然壊すわけですから開いたあとは使えません。

玄関などでしたら交換もしないと外から鍵がかけられません。

 

これを説明するとなぁ~んだ・・・というリアクションをとられることが多いですが、この破錠も思っている以上に難しいんです。

 

まず、近年の鍵は防犯性があがっていると言いましたが、それはピッキングされにくくなっただけでなく、破壊に対しても強くなっています

そのため、工具を使った破壊でもそう簡単に破壊できるわけではありません。

また、どこをどう破壊するによっては破壊するだけ無駄になってしまいます。

ちゃんと壊した後にここをこうするといった知識がないと壊しても鍵は開きません。

 

例えば業務用の大きな金庫ですが、蝶番を壊せば開くと思われていますがそれは間違いです。

蝶番を壊しても扉を外すことはおそらくできないと思います。

カンヌキという鍵によって出たり入ったりする部分が多方向に出ていることがあるので蝶番だけでは開きません。

 

こういった金庫を破錠する場合も、ちゃんと壊すべき箇所が決まっていてそこを壊して鍵を作動させて開けます。

壊すべき箇所だけ狙って壊すので当然そのあとは壊した箇所の部品を交換すれば使用できます。

 

世の中にはもちろん、どんな鍵でも壊すことなく開けるという人はいると思いますが、予算と時間によってはそれよりも壊してくれたほうがお客様としてはありがたいこともあるのでバランスが必要ですね。

 

 

 

それでは、最後までお読みくださりありがとうございした。

 

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